キラキラと輝く失意の世界で君を恋う


「でね、この時期には必ず、家族揃ってここに来てたんだ。

最初はただただ楽しかった。

私のバッティングを、家族も他人も褒めてくれるの。

すごいすごいって。

それがなんだか気持ち良くて、私は調子に乗って何度も何度も打席に立つの。

でもね、大きくなるにつれて、人に注目されるのがすごく恥ずかしくてね?

だんだんここへは来なくなっちゃったんだ」

「今日も打ちたくなかった?」