朱鳥は小さく笑った後、体をフラフラと起こして、俺に耳を貸すようにいう。

何かと思い、朱鳥の方へ顔を近づける。

すると朱鳥は

「……大好き」

と小さな声で言って、フフッと笑った。

俺は、ちょっと照れくさくて、朱鳥から目をそらす。

なんか、改めて言われると恥ずかしいな…/////

そんなことを思っていると、ふと、視界の隅で朱鳥が倒れるのが見えた。

「朱鳥っ!?」

俺は、急いで、倒れそうになる朱鳥の背中に手を回した。

「……あ、楓摩…………ごめん、ちょっと…フラついちゃった……」

朱鳥は、そう言って笑うけど、明らかに辛そうだ。

…そうだよ、そういえば朱鳥、熱あるじゃん。

「ごめんね、朱鳥。熱、まだ高いんだったね。」

そう言うと朱鳥は、少し目を細めて小さく頷いた。

俺は、そっと、そのまま朱鳥をベッドに寝かせる。

朱鳥は、俺の方を見て、少し申し訳なさそうに

「……手………………繋いで…」

と言った。

……っ、もう!!可愛すぎかよ…!!

そう言いたい心を抑えて、俺は朱鳥の手を握る。

さっきの発言と言い、今の発言といい、可愛すぎ……///

なんか、こんなに甘えてくれるの、嬉しいな……

俺は、多分、多少赤くなっているだろう顔で、朱鳥に向けて笑った。

すると、朱鳥も笑い返してくれた。

とても、幸せな気持ちになった。