「おやすみ、朱鳥。また、明日ね…」

そう言って、辛そうに眠る朱鳥の頭を撫でる。

仕事を終え、本当ならずっと朱鳥に付き添っていたい所だが、家では葉月と柚月が待っているため、帰らなければいけない。

日中は、お手伝いさんを雇って面倒を見てもらってるんだけど、夜はやっぱり帰らないと、2人のことも心配だから……

俺は、そう思いながら、そっと朱鳥の病室を出た。