「おはよー、朱鳥。おーい、朝だよー」

体を軽くゆすられて目が覚める。

うっすら目を開けると、朝日が差し込んで眩しい。

「おはよ、朝ごはんできたよ」

「うん……ふあぁ…おはよ。子どもたちも起こさなきゃ……」

「ん?もうみんな起きてるよ?」

「え?」

まだ眠い目を擦ってみると、確かにもう葉月も柚月もベッドにいない。

望笑夏に至っては、楓摩に抱っこされている。

「望笑夏ー、ママやっと起きたね~」

「んふふ、ごめんね~、今起きるから。ふあぁ」

体を起こすと、さっきよりも一層眩しい日差しが窓から入ってきて、家を明るく照らしていた。

また今日も幸せな毎日が始まる。