「新郎清水楓摩、あなたはここにいる前苑朱鳥を、病める時も、健やかなる時も、富めるときも、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか」

「はい。誓います。」

「新婦前苑朱鳥、あなたはここにいる清水楓摩を、病める時も、健やかなる時も、富めるときも、貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか」

「はい。誓います。」

「では、指輪の交換を」

俺は、朱鳥の方を向いて指輪を取り出す。

そっと、朱鳥の手を取り薬指にはめる。

「では、誓の口付けを」

少し恥ずかしそうな朱鳥の顔からベールをあげる。

そして、そっと近付き





ゆっくりと唇を重ねた。