カチャリと音を立てて開いたドアから純白のウエディングドレスを着た朱鳥が出てきた。

いつもと違う雰囲気の朱鳥

真っ白なドレスに溶け込んだような白い肌

だけど、いつもはあまりしていないメイクで頬や唇がほんのり色付いている

髪の毛もセットされて、髪飾りの花がとても良く似合って

花嫁…という言葉が本当に相応しいと言える美しい姿に、俺は言葉が出なかった。

「…………ふ、楓摩。どうかな…?」

「………………」

「……変…………?」

「…違っ………………綺麗すぎて……見蕩れてた///」

そう言うと、朱鳥は少しはにかんで

「楓摩も、タキシードすっごくカッコイイ」

と言った。

お互いに笑って……でも途中から恥ずかしくなって、でもお互いが照れてることがなんだか面白くなって結局笑ってしまった。