手紙の内容は、こうだった。

"朱鳥へ

まず、最初に、お前に謝りたいことがある。
ずっと前、お前に酷いことを毎日繰り返していたこと、暴力、暴言でお前を傷つけたこと、本当に申し訳なかった。
許されることだとは思っていない。それほど、俺はひどいことをしたから。
実際、俺は今、罪を犯して刑務所にいる。
本当なら、実際に会って謝りたかったけど、お前の旦那から聞いたけど、お前はまだ俺のこと怖いらしいから、とりあえず手紙を書くことにした。
もし、俺と会ってくれるなら、いつか、本当に会って謝らせてくれ。
そして、いつか、もし、お前が良いって言うなら、お前の子供、見せてくれないか?
わがままなのは承知だ。でも、今更何言ってるんだって思われるかもしれないけど、自分の子供の子供を見てみたいんだ。血は繋がってなくても、一応、親子だからさ。
俺からの注文ばっかりですまない。
そして、本当に済まなかった。
今でもトラウマに悩まされてるって聞いて、正直驚いた。本当に、本当に済まなかった。"