「…………グスッ……ケホッ……ゲホッ…!!」

泣いているうちに、少し喘息が出てきたのか、朱鳥は苦しそうに咳をし始めた。

俺は、一旦朱鳥をベッドに座らせて、吸入器を吸わせた。

「ゲホッ……ケホッ…」

少しするうちに、だいぶ安定してきたものの、今のと泣いたので体力を使ってしまったのか、朱鳥はパタリとベッドに倒れ込んだ。

顔は真っ赤で息も荒い。

体温計を挟んで熱を計ると、41.8。

最近は、少し熱も落ち着いてきたからそろそろICUから出られるかとも思ってたけど、そうはいかないみたいだな。

また熱が高くなってきてしまった。

俺は、一度朱鳥に布団をかけて、きちんと寝かせてから、保冷剤と冷えピタ、解熱剤を取りに行くことにした。