病院に戻ってICUへ向かう。

朱鳥にはこの空気を悟られないように細心の注意をする。

朱鳥のベッドへ向かうと、なんだか、朝より体調が悪そうな気がする。

ぐったりとベッドに倒れたような体勢。

カルテを見ると、朝一度軽く下がった熱がまた上がってきていた。

辛そうな朱鳥を見ていると、そのそばを離れたくなくなった。

目を覚ますまで、隣にいよう。

そう決めた。