結局、その後、一旦寝たと思ったら、すぐに目を覚ましてしまった朱鳥は、赤ちゃん返りでもしたかのように泣き出した。

声を上げて、俺にギュッと抱きつきながら泣く朱鳥を俺は、ずっと抱っこしてよしよしとあやした。

そして、朱鳥が寝ついたのは、零時をすぎた頃だった。

でも、寝付いたあとも、朱鳥は俺の手をギュッと掴み離さず、俺が離そうとすると泣きだしそうになってしまうから、俺はそのあともずっと朱鳥のそばにいた。

その日の朱鳥は、ひどく小さく見えた。