「…………っ!!!!」

夜中

布団から飛び上がるような音で目が覚めた。

隣を見ると、朱鳥が胸のあたりを抑えて、苦しそうに息をしている。

「朱鳥っ、大丈夫?どうしたの?」

「んっ……心臓………………苦し…痛いっ……」

心臓という言葉に一瞬焦る

「ちょっと待って。まずは、大きく深呼吸して。吸って……吐いて……吸って……吐いて……」

そう言いながら、背中をさすってあげる。

すると、しばらくして、少し落ち着いたのか、朱鳥は俺に体重を預けてきた。

「朱鳥、念の為聴診だけしてもいい?」

コクン

「じゃあ、ちょっとリビング行こうか。」

そう言って、朱鳥を抱き抱えて、俺はリビングに向かった。