「パパァ"ァァァ!!」

「あ"ぁぁぁぁぁ!!」

保育園に着くと、2人は驚くぐらい大きな声で泣いている。

「すいません、遅くなってしまって…」

「いえいえ、お忙しい中、ありがとうございます……、2人がずっとこんな様子で…」

「そうですか……、」

保育士さんから話を聞きながら、とりあえず熱があるという柚月を抱き上げる。

「パパ!!パパ!!」

大きな声で俺を呼びながら、顔を真っ赤にして泣き続けている。

「ごめんね、遅くなっちゃって…、辛いね、ごめんね、早く病院行こうな」

とりあえず、このままでは、2人を連れていくことは出来ないので、落ち着かせる。

少し、抱っこして、いつも泣き止ませるようにあやすと、数分して、少しだけ落ち着いてきた。

柚月が泣き止むと、葉月も一緒に泣き止んで、俺はまだ少しグズグズいっている2人をベビーカーに乗せて車まで向かった。

車に着くと、もう、葉月は眠っていた。

チャイルドシートに2人を寝かせたあと、柚月の額に子供用の冷えピタを貼ってあげる。

それから、毛布をかけて、俺はすぐに病院へ車を走らせた。