俺は、それを見て、涙が出そうになった。

嬉しさが抑えきれなくて、俺はすぐに、それをコピして、朱鳥の病室へ持っていく。

良かった…

朱鳥、助かる……

コンコンッ

ガラッ

「朱鳥!!聞い……」

俺は、病室に入るや否や、言葉を失った。

朱鳥が明らかにいつもより荒い息をしている。

「朱鳥、大丈夫!?」

驚いて駆け寄り、手をとると、とても熱い。

脈は……

とても早い。

俺は、すぐに白衣のポケットから体温計を取り出した。

ピピピピピッ♪

ピピピピピッ♪

41.2

ここ最近で一番高い熱だ…

この熱だと、相当弱っている朱鳥にはとても危ない状況。

俺は、すぐにPHSで久翔を呼ぶことにした。