「楓摩、ちょっと、いいか?」

そう言って、手招きをされ、朱鳥の元を離れて、久翔の方へ向かう。

久翔についていくと、着いたのは屋上だった。

悲しいくらいにキレイな空

その下、俺たちはベンチに座った。

「楓摩、ちょっと聞いて」

「うん」

「あのさ、朱鳥ちゃん」