…………私は、楓摩たちが病室から出ていった後、ゆっくりとベッドから起き上がった。

時計を見ると、まだ22時。

私は、混乱して、よくわからない頭で、必死に考えた。

…………あと、三ヶ月…?

嘘だ……

だって、私、この前治療始めたばっかりだよ……?

色々、辛いのも乗り越えて…………あと、三ヶ月…?

一ヶ月を三十日としたら…あと100日も生きられないの……?

嘘だ

嘘だ

嘘だ

こんなの、嘘に決まってる。

…………でも、その時、頭の中に、この前の夢の神様の声が聞こえてきた。

"君、タダでさえ死期が近いのに、本当にいいの?"

あ、そっか……

私、もともと近かった寿命を…もっと、縮めちゃったのか…………

やっと、少し冷静になって、目からは、ポロリと涙が落ちた。

……神様、酷いよ………………

短くてもいいって言ったけどさ…

いくらなんでも、短すぎじゃない……?

三ヶ月……?

私、もう、次の誕生日も、いや、次の季節さえ、迎えられずに死ぬの……?

そっか……

私、死んじゃうんだ…………

本当は、高校の時に死ぬはずだった命を、たまたま、神様は延ばしてくれてただけなのかな……

もう、充分楽しんだから、もう、"終わり"なのか……

おかしいな…

もともと、覚悟してたつもりなのに…………

どんどん涙が溢れてきて、止まらないや…

だって、治療する前から、知ってたじゃん。

この治療だって、楓摩に"少しの可能性"を賭けてみようって言われたから、始めたんじゃん。

私、知ってたじゃん。

私が生きれる可能性が、限りなく小さいって……

私、もうすぐ死んじゃうって……

知ってたじゃん………………

でも




















死にたくないよ……