「また……………………戻ってくるか?」


………………月の国……か。


「お前が来たくないなら構わない。ただ、俺がお前に来てほしいって思う」


…………透真くんが?


「このまま会えなくなるのは辛い」


……………確かに私もバイバイもせず出ていったから皆のことは気になる。


それに、何だかんだ透真くんといるのは楽しかった。


「私、戻るよ」


「本当か!?」


「うん。また姫として、頼りないけど居させてください!」


皆と過ごす日々が、いつの間にか楽しくなっていた。


「それに、今だから分かるんだ。あのとき夢が私に教えていたこと。それって平和な国にしてくれってことじゃないかな。それを含めて私はあの国をもっと平和にさせたい」


いい国になるように。



「透真くん!またよろしくね」


修行ももちろんやって、立派な姫になってやる!


次の目標はそれだね!


これからも麗人、月の姫として頑張ります!











【完】