部屋に戻った俺は王座に座り深く考え込む。


本当だと認め、和解をするべきか。それとも、知らないふりをして戦争を仕掛けるべきか。


俺は今まで父上や母上を亡くしたのは全て麗人のせいだと思っていた。


そう、教えられてきた。


だから、復讐することだけを考え今まで恨んできた。


もはや、戦う意味はあるのか。


…………………………和解して、この国に平和を取り戻すべきではないか?


確かに陰人は暗闇で生きてきた。しかし、互いを認め合い共存できたのなら、心にもゆとりができるし、より良い生活もできるのでは?


そうなるとやはり和解だな。

しかし、その後だ。

奴らをどうするか。


……………………………………そうだ。こうなったのは俺にも原因がある。それなら…………………。