「おい!起きろ!」



三十分経過しても起きないからさすがにもう起こすことにした。



「んー?」



あくびをしながら両手を空中にあげるこいつ。



なにやってんだ。



可愛すぎだろ。



「もう学校終わってるぞ。帰るよ」



「ふえ?」



寝ぼけてる姿も可愛くて思わずにやける。



が、今日はどうしてもこいつの好きなものを聞き出したいから諦めない。




「いいから、はい。」



無理やり立たせてカバンをもたせる。