圧倒的に負け





「え、意味わかんない。ごめんどっか行って」



ほぼ話したことのないクラスメイトだけど。



だって意味わかんないもん。



自然と口調も強くなる。



森下くんは、またフッと笑って立ち上がる。





「もう暗くなるよ。家どこ?」



そう言って私の鞄を持ち上げる。



私は何にも言えないまま森下くんの声に従った。