バタバタバタッ。


「美希おはよーう!!」


そう言って近づいてきたのは、昔から仲の良い田中啓太。
まぁ、いわゆる幼馴染。

「おはよう啓太」





「啓太、毎日走ってくるけどなんで?歩いてくればいいじゃん」

「そんなの決まってる。美希にはやく会いたいからやん?」


……っ。

啓太はいっつもこうだ。

天然タラシか?!!

昔からこうだし私は慣れてるけど、慣れてなかったらキュン死しちゃうんちゃう?!!


「はいはいわかったわかった。さ、いこ!」


私は先に走り出す。

「わ、待ってよ美希~!」