「よし、できましたよ」
ドライヤーを切ってそれを戻すためか立ち上がろうとした琴乃。
その腕を引っ張ってもう一度ソファに座らせる。
「司く……んんっ」
後頭部に手を回していっきに引き寄せる。
下を向いた琴乃の唇と俺のを重ねる。
軽く触れるだけのキスを何度も繰り返す。
琴乃の顔を見れば、顔を真っ赤にして目を閉じていた。
なんだかいつもより硬くて緊張している様子で、そんな琴乃が愛しくてもう我慢できない。
ゆっくりと立ち上がり、琴乃の隣に腰を下ろす。
「琴乃」
とろんとした瞳で俺を見つめるから、もう我慢なんでできない。
したくない。
「琴乃、かわいすぎ」
そう囁くと同時に再び唇を塞ぐ。



