強く頷いてから、小野寺くんに顔を向ける。 司くんの背中に隠れるのをやめて、一歩前に出た。 「そこの脇道に行こう」 私の提案に、小野寺くんはなにも言わずに頷いた。 あまり人は通らない場所。 だけど、人通りが多い道もちゃんと見える。 3人でそこへ移動してから、司くんが頭をポンと撫でてくれた。 「あっちにいるから」 少し離れた場所の駐車場を指さす。 「うん」 「待ってる」 頷くと、少し頭を引き寄せて耳元で囁かれる。 きゅんと胸が音を立てた。 司くんの仕草や言葉に、私はいつも心動かされる。