だけど抵抗虚しくシャツのボタンは外されて、唇を無理やりこじ開ける。 嫌だ。 絶対に嫌だ……! 助けて。 司くんっ……!! 「おい、なにしてんだよ!!」 そんな声と同時に、小野寺くんの体が離れる。 涙で歪む視界の中、制服に着替えた杉山くんが小野寺くんの肩を掴んでいるのが見えた。 杉山くん……。 「司!早く!!」 「え、琴乃……?」 杉山くんの声のあと、司くんが現れる。 私を見るなりゆっくりと目を見開いていった。