「もうみんな終わるって」
「ここも終われそう?」
奈々ちゃん、私、の順で教室に入る。
すでに教室に通路ができていて、暗幕もされているから電気を消すとこれだけでも怖そう。
「おっけー。
もう終わるよ」
そう言って教室の前の方に集まってくる。
今日の昼だけでここまで進めちゃうなんてすごいなぁ。
「看板はもう終わった」
「そっか。
こっちもあと少しだから、明日全員集まればいけそうだな」
「了解」
「うっす」
みんながそれぞれ返事をする。
スムーズに進められて良かった。
「じゃあ帰ろうか」
その言葉でそれぞれ教室を出て行くから、私も最後に出る。



