誰も入らないような、部屋にふたり




「あのさ、ちゃんと言ってなかったことがある」



「うん、なに?」



「付き合って下さい」



「へ?」


ツキアッテクダサイ?

tukiattekudasai?



「俺さ、やっぱり愛由里じゃないと、ダメ。
高校合格して、もう愛由里のこと忘れないとなってずっと思ってた
でも、忘れることなんて出来なかった」



「、、あたしもずっと忘れようとしてた
なんとなく話ずらかったよね
だから、もう好きじゃないのかなって思ってた
でも、ずっと大誠のこと考えてて
あたしも大誠のこと忘れることなんて出来なかったみたい」




「遠距離でもいいなら、俺と付き合ってください」


「、、はい」