軽く力をこめて 先生の手を握る。 先生の手は とっても とっても 温かかった。 「じゃぁ…………」 そう言って手を離したのはアタシ。 「じゃぁな!!」 アタシは ゆっくりと校舎の玄関に向かった。 「先生っっっ!!!!幸せになってね!!!!」 後ろを向いている先生に手を振って 手を振り返してくれたことを確認してからアタシは 校舎を後にした。