「先生 天才じゃん???」
「ブッ!!佐野がバカなだけじゃないん??」
「っ!!最悪!!大嫌いー!!」
「んなこと言っていいんかなー??社会教えてもらえんようになるんやでー??」
「……スミマセンデシタ。」
「おもしろいなぁ!!」
アタシを見て柔らかく笑う先生を 唇を尖らせて見るアタシ。
こんな時間 何年ぷりなんだろう。
心がほんわかあったかい。
……ほっぺも あったかい。
「ぅわ!!あと3分しかないで!!」
あっという間に休み時間が終わる直前になっていた。
幸い 同じ階数だからよかった。
違っていたら 完璧に遅刻。
「ただえさえ 成績悪いのに これ以上悪くなったら困る!!!ってことで 帰るね」
先生は 半笑いになりながら
「おぅ!!ほな また後でな」
先生の『また後で』は 明日か放課後のすれ違ったときを表すことを しばらくの間で学んだ。

