目の前にいる残った二人に視線をやれば、エドワード様は小さくなって怯え、反対にノアはニッコニコの笑顔を浮かべて対称的だった。
さてさて。
カイルとルイがいない内に話を進められるだけ進めますか。
「では、二つ目ですわ。エドワード様は何が目的ですか?」
「おまえとの婚約」
「はぁぁあぁ!?」
嘘でしょう!?
驚きのあまり変な声を出してしまったのだけれど、いっそそんなことはどうでもいい。
むしろ、どうしてそんなにあっさりと答えてしまったのか私は小一時間問いたい。
聞かなければ、悩むことなんてなかったのに。
それに『婚約』だなんて、王家が本気を出したらいくら公爵家だろうと断れるわけがない。


