って、あら?
「エドワード様、カイル、そしてノア。どこへ行くおつもりですか? まずはサロンへ行きましょう? 話したいことがたくさん……ありますからね?」
そろりそろりと逃げ出そうとしていたカイルの三つ編みを掴む。
ブルブルと三つ編みが震えているのは気のせいかしら?
えぇ、気のせいね。
カイルが怯える必要ないですもの。
ちなみにエドワード様は手を握っていますので逃げる心配はありませんし、ノアは私のことが好きなのでそもそも逃げないでしょう。
にこりと微笑めば、ほら。
ギューと抱きついてくるかわいい弟ですもの、ね?
イケメン三人衆を連れて歩くとどう思われるか、今さらなことは考えないようにして私は自分のサロンへ向かった。
そういえば、ルイはどうしているのかしら? と考えながら。


