思わず顔を上げてしまった。


そのまま、まじまじとエドワード様の顔を見つめていると、不機嫌そうに顔が歪んでしまった。

例え顔が歪んでも、イケメンはイケメンです。

なにこれ、ずるい。


驚きで何も答えない私を、ハッと鼻でわらったエドワード様。

バカにされていることだけは理解した。


「なんだ? 文句あるのか?」

「えぇと、まず最初にお尋ねしたいのですが、その夜会はいつのものですか……?」

「二週間後にある学園祭のものだ。忘れていたのか?」

「……なぜ私が?」


半分、答えは分かっていた。

それなのに聞いてしまったのは、私の予想を裏切って欲しかったからか。