「なんで私だったんですか?」
練習が終わり、私と矢本さんは輝さんのいる病院へ向かった。
夏の16:30はまだ暑く、額からは汗が流れてきた。
「んー、なんでだろうな。」
隣の矢本さんも汗だくだった。
練習後だし、なおさらなんだろうな。
「なんとなくだったんですか?」
私は立ち止まりそう聞いた。
矢本さんは私のちょっと前に止まり振り返った。
「お前、七瀬のこと好きだろ。」
「え。」
矢本さんはニヤついていた。
私は輝さんが好きなことを誰にも言ったことなどない。
気持ちを外に出すことなどもっとないと思ってた。
「そ、そんなわけないじゃないですか!
私はみなさんのことを平等に好きなんで。」
私は笑顔を作り矢本さんの隣に並んだ。
「行きましょ。」
私がそう言い進むと、矢本さんは私を引き止めた。
「分かるんだよ、結城が誰のこと好きか。
なんでか教えようか?」
矢本さんの顔を見ると苦しそうな顔をしていた。
「俺、お前のことよく見てるからな。」
でも、その苦しそうな顔を隠すように笑顔でそう言った。
「よし、行くぞ。」
矢本さんはそう言い私の前を歩いた。
矢本さんとはこれでももう一緒にいて2年になる。
この2年で矢本さんのことは知ってきたと思ってた。
でも、今日の矢本さんは分からない。
苦しそうな顔をしたと思ったら、笑顔になるし。
今はルンルンで歩いてるし。
「どうした?早く行こ。」
矢本さんは振り返りそう言った。
「はい。」
私は走って矢本さんの元に行き、病院へ向かった。
輝さんの病室は5階の1番端っこだった。
他にも5人ほど入院していて、病室はお見舞いの人でいっぱいだった。
「よー、七瀬。
どうだ、調子は。」
「お、矢本、結城。
わざわざありがとな。」
輝さんは昨日よりも元気そうで安心した。
でも、試合前の元気はまだ戻っていなかった。
「ホントは俺1人で来ようと思ったんだけどな。
結城もいた方がお前が喜ぶかなって思って連れてきたわ。」
矢本さんはニヤって笑っていた。
「なっ。
ま、確かに。男1人よりかは結城がいた方が普通に嬉しいけどな。」
「素直じゃねーなー。」
輝さんの顔は少し赤くなっていた。
その言い合いを見てる私が笑う。
あ、この感じ。
一緒に帰ってた時みたいな感じ。
矢本さんと輝さんが言い合って、それを私が笑うっていう。
私はこの感じが大好きだ。
その時間を久しぶりに過ごせて嬉しい。
「俺、飲み物買ってくるわ。」
矢本さんは荷物を起き病室を出ていってしまった。
輝さんと2人きり。
昨日のこともあり、少し気まずかった。
「結城。」
「はい。」
輝さんの方を向くと、いつもの顔に戻っていた。
「ありがとな。」
輝さんは照れた様子でそう言った。
そんな輝さんが可愛くて、私までニヤけてしまう。
「俺さ、早く治すから。
そしたら、また一緒に帰ろうな。」
「はい!」
私たちは顔を合わせて笑いあった。
その笑顔は私が大好きな笑顔だった。
ずっとこの人の隣にいたい。
この人と一緒に笑っていたい。
想うだけなら、いいよね…?
練習が終わり、私と矢本さんは輝さんのいる病院へ向かった。
夏の16:30はまだ暑く、額からは汗が流れてきた。
「んー、なんでだろうな。」
隣の矢本さんも汗だくだった。
練習後だし、なおさらなんだろうな。
「なんとなくだったんですか?」
私は立ち止まりそう聞いた。
矢本さんは私のちょっと前に止まり振り返った。
「お前、七瀬のこと好きだろ。」
「え。」
矢本さんはニヤついていた。
私は輝さんが好きなことを誰にも言ったことなどない。
気持ちを外に出すことなどもっとないと思ってた。
「そ、そんなわけないじゃないですか!
私はみなさんのことを平等に好きなんで。」
私は笑顔を作り矢本さんの隣に並んだ。
「行きましょ。」
私がそう言い進むと、矢本さんは私を引き止めた。
「分かるんだよ、結城が誰のこと好きか。
なんでか教えようか?」
矢本さんの顔を見ると苦しそうな顔をしていた。
「俺、お前のことよく見てるからな。」
でも、その苦しそうな顔を隠すように笑顔でそう言った。
「よし、行くぞ。」
矢本さんはそう言い私の前を歩いた。
矢本さんとはこれでももう一緒にいて2年になる。
この2年で矢本さんのことは知ってきたと思ってた。
でも、今日の矢本さんは分からない。
苦しそうな顔をしたと思ったら、笑顔になるし。
今はルンルンで歩いてるし。
「どうした?早く行こ。」
矢本さんは振り返りそう言った。
「はい。」
私は走って矢本さんの元に行き、病院へ向かった。
輝さんの病室は5階の1番端っこだった。
他にも5人ほど入院していて、病室はお見舞いの人でいっぱいだった。
「よー、七瀬。
どうだ、調子は。」
「お、矢本、結城。
わざわざありがとな。」
輝さんは昨日よりも元気そうで安心した。
でも、試合前の元気はまだ戻っていなかった。
「ホントは俺1人で来ようと思ったんだけどな。
結城もいた方がお前が喜ぶかなって思って連れてきたわ。」
矢本さんはニヤって笑っていた。
「なっ。
ま、確かに。男1人よりかは結城がいた方が普通に嬉しいけどな。」
「素直じゃねーなー。」
輝さんの顔は少し赤くなっていた。
その言い合いを見てる私が笑う。
あ、この感じ。
一緒に帰ってた時みたいな感じ。
矢本さんと輝さんが言い合って、それを私が笑うっていう。
私はこの感じが大好きだ。
その時間を久しぶりに過ごせて嬉しい。
「俺、飲み物買ってくるわ。」
矢本さんは荷物を起き病室を出ていってしまった。
輝さんと2人きり。
昨日のこともあり、少し気まずかった。
「結城。」
「はい。」
輝さんの方を向くと、いつもの顔に戻っていた。
「ありがとな。」
輝さんは照れた様子でそう言った。
そんな輝さんが可愛くて、私までニヤけてしまう。
「俺さ、早く治すから。
そしたら、また一緒に帰ろうな。」
「はい!」
私たちは顔を合わせて笑いあった。
その笑顔は私が大好きな笑顔だった。
ずっとこの人の隣にいたい。
この人と一緒に笑っていたい。
想うだけなら、いいよね…?
