いい気味…とニヤついたらしい。
後で考えても全く思い出せないんだけど。



「おいっ!」


ドクターの手が肩を掴み、大丈夫か?と聞かれた。
だけど、気分の悪さと頭の重さのせいでフ…と闇が広がってった__。

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今年の春、桜がまだ咲き始めた頃、憧れてた部署のドアを開けた瞬間、それまでの部署とは違い、全員が私服で輝いて見えた。

中でも村田さんは颯爽としてて、髪をアップにしてパレッタで止めてる姿がカッコ良かった。

シャツの襟を立て、タイトなパンツが似合ってる。
仕事のデキる女風で、こんな感じになりたいと憧れた。


話をしてみると、彼女は自分と同じ様に文具をこよなく愛してて、ペンに対する拘りが強くて共感した。

彼女のアイデアにも感化されて、私は自分の能力以上の物を作り出せたと思う。

それはとても感謝してる。
村田さんとの時間が無ければ、あそこまでの高品質には辿り着けなかった筈だ。

でも__……