お願いドクター、毒よりも愛を囁いて

「原さんバカばかり言ってないでくれ」


「あら、私は本気しか言ってませんよー」


ケラケラと笑う原さんをドクターは冷めた眼差しで見遣る。
私もこんな毒しか言わない人なんて…と思いつつ二人の様子を見てた。


「俺はこんな乳くさそうな奴は好みじゃない」


なっ…乳くさい!?


「俺の好みはもっと大人で色気があって…」


「先生!」


私のドスの入った声にビクッとしたドクターは、ちらっと目を走らせた。


「私の何処が乳くさいんですか!?そんな風に言われたことなんてないですよ!」


あんたが初めてだって言うの!


「乳くさいから乳くさいと言ったまでだ。悔しかったら大人っぽくなってみせろ」


絶対になれねーだろって言い方。
カチン!と再び怒りの炎が湧き上がった。


「決めました!」


「何を」


手の傷を見ながらバカにした様に微笑んでる。
そんなドクターにも頭にきて__


「私、先生に甘い言葉を囁かせてみせます!」


「ケーキ、チョコレート、キャンディか?」


どれも甘いよなぁと言うもんだからますます怒りの炎は燃え上がって……