お願いドクター、毒よりも愛を囁いて

「そんな無茶言われても痛いんだから我慢なんてできませんよ!」


足先の水疱も大きくなってきたし、火傷の治療は早期にした方がいいってネットを検索したら載ってたんだもん。


「大人なんだから痛みくらい堪えろっ!まだ子供の方が我慢するぞ!」


「私は大人でも女子なんです!!」


「女子なら女子らしく大人しくしとけ!木の根っこで足引っ掛けて転んだりグラスで手切ったりお湯ひっ被ったりするな!」


「そう言われても」


「俺はそんなに暇な人間じゃねーんだ!あんたの都合がいいように扱われたら困る!」


プッチーン!
堪忍袋が切れた。


「分かりました!」


ガバッと上半身を起き上がるとドクターの目線は私のことを捉えた。


「もう処置はいいです!この病院には二度と来ません!」


同級生の実家だけどもういい。
ここまで言われたら頭くるっ!


「はぁ?何言ってんだよ。来といて今更…」


「今更でも何でもドクターをいいように扱ったらいけませんし!」


足を下ろそうとして動かそうとすれば、ドクターの腕はそれを必死に止めて__