お願いドクター、毒よりも愛を囁いて

(くっそー。イケメンというだけでどんな顔もステキだ…)


あろうことか、またしても胸がキュンとした。
この笑顔が身近で見れるなんて、私はツイてないようでツイてる!?



「よし!これくらい細かく縫っておけばいいだろう」


たった2センチ程度の傷だが十針は縫ったぞと自慢げに話すドクター。
満足そうに糸を切った後は抗生剤を配合した薬を塗られ、ガーゼとテープで保護された。



「ちょっとそこに寝て」


やっと縫うのが終わってホッとしたと思ったら次はそう言いだす。

そこと言うのは勿論、昨日寝た診察台の上らしい。


「へ?何でですか?」


不思議に思って訊ねると、ドクターは少し機嫌の悪そうな顔つきに変わり……


「何でって、ついでに足の傷も治療するからに決まってるだろ!」


叱るように声を上げると、さっさとしろと追い立てる。


「は…はい!」


気持ちの上ではヒェーッと焦りながらも、態度は極めて落ち着いてるように装った。


私が横になるとドクターは遠慮もなしにスカートを捲る。