(……でも、断るとまた機嫌損ねそうだしな……)


第一、本当は彼に送られたい。
少しでもいいから時間を共有して、同じ空気を吸ってたい。


どうしようもないなぁ…と思いながらもやっぱり気持ちには勝てない。

上から見下ろしてるドクターの視線も鋭くて、じゃあ…お願いします……と頭を下げた。


ドクターはそのしおらしさに寒気がする、とディスった。
だけど、そう言いながらも少しだけ顔が綻んでるのを見つけて、トン…と胸が弾んた。



(……大人でもないし、女子らしくもない私だけど…)



やっぱりドクターが好きだな。


そう思うと胸が高く鳴って、送られる間に告れたら告ろうと決めた___。