女性たちに告ぐ

なぜ人は悩むのか(欲が多すぎ)18

答えが一つだけなら、考える必要がない。それしか道はない。選びようがない。悩みようがない。

選択肢が二つあれば、イエスかノーで決するしかない。それでも、人は迷う。天秤にかけても、重い・軽いだけで、簡単には選べない時がある。

安いか高いか。品質か量か。ブランドか無名か。見栄か借金か。決断にも勇気がいる。こっちも必要、あっちも必要。

これが命にかかわる選択であれば、もっと重い。友情か愛か。好きか嫌いか。好きだけど愛せない、別れるしかない。結果、愛してもいない人と結婚してしまう。

時に、物理的・理屈だけでは答えが出せないときもある。男女の関係であれば、どちらかが傷つく。

傷つくのが怖い。傷つきたくないから、逃げるという方法もある。どちらを選んでも、決断に時間がかかることがある。悩むから困る。

二つだけでも悩むのに、これが三つ四つ五つも選択肢があったら、どうする。枝が幾つも伸びている。不要な枝を一本一本折って、消していくしかない。

あれも欲しい、これも欲しい、それも欲しい。幸せになりたい、楽をしたい。不幸の道を選べば、試練や苦労がつきまとう。

折るのも、時間がかかるぞ。間違って枝を折ってしまったら、取り返しがつかない。慎重に選ばないといけない。即断即効は怖い。

あれも食べたい、これも食べたい、それも食べたい。あーん、何を頼んでいいのか分からなーい。みんな食べたーい。でも、お金がない。太りたくなーい。

こういうお悩みも、シ・ア・ワ・セなのだ。悩むことを、楽しもう。