父の入院生活が始まりました。
父は自分の荷物を自分で持って行ったそうです。
私はちょっと入院すれば家に帰ってくると信じていました。
しかし、父はそれ以来家には帰ってきませんでした。
父が最後に食べた母の手料理は切り干し大根の煮物でした。
母は「こんなことになるならカレー作れば良かった」と悔やんでいたのを覚えています。
父が入院すると、父の大学時代の友人の方たちが全国からわざわざ新幹線に乗ってお見舞いに来てくださいました。
お見舞いに来てくだった方たちを見て、父は本当に友達が多いんだなと思いました。