永遠に初恋 ~忘れられない初恋の人~

星くんも雨のなか、ただ1人ポツンといた。「せ…い……か、風見くん。」今の私に風見くんのことを"星"と呼ぶ資格はない。だから呼ばない。風見くんは私の方を見て、全て察したように「ふっ」苦笑いをした。そして彼が、「俺たち別れよっか。今まで楽しかったよ。ありがとうすず…いや、花巻。」風見くんの目からは雨ではなく涙が流れた。「花巻。教えてくれよ。元気が無かったのは楓が関係してる?楓は花巻にとってどういう存在?俺はどういう存在だった?」私は涙をぐっと堪えた。ここで私がないちゃいけないと思った。「この間楓くんが女の人と歩いているのを見つけた。それで楓くんのことばっかり想ってた…元気がなかったのはそれかもしれない。」星くんは「そっか。」と私とは目を合わせてくれなかった。「私にとって楓くんは初恋の人で今も忘れられない人…私にとって風見くんは……」"楓くんのことを忘れさせようとしてくれた人"そう言おうと思った。でも、「やっぱり言わなくていい。聞かない。今の俺には聞く勇気がないよ。前に言ってた好きな人て楓の事だったんだね。あの寂しげな表情を作らせたのは楓なんだね。花巻。俺のこと好きだった?」風見くんの声は震えていた。私は、「……分からない。」と答えた。自分でも最低な事を言ったのは分かっている。でも胸を張って風見くんを好きだったと言えない自分がいた。星くんが私に、「分からない
か。俺は花巻にとってそのくらいのやつだったんだな。ごめんけど花巻。今すぐここから消えてくれ。」星くんにそう言われてドキッとした。私風見くんに酷いこと言わせてる。風見くんに「ごめん」と言いかけた所で風見くんが「謝んないで。俺は結構楽しかったから。花巻、俺はお前が初恋の人だよ。恋をさせてくれてありがとう。」風見くんは何か吹っ切れたように私に言って背中を押した。「行ってよ。雨酷いし、風邪ひくから帰りなよ。気をつけてな。」風見くんはこんな時でさえ優しい。風見くん…ごめん。そう心の中で言って、雨のなか私は家に帰るまでの道を走った。