同時に忘れようとしても頭から消えてくれなかったすずのあの笑顔が頭に浮かんだ。俺にも居たんだ。大事なやつ。「楓。今からは楓のやりたいことを見つけろ。俺も洸も幸せになるから。だから楓も幸せになれよ。」俺が俯いていると、壱くんは俺の前に拳を出した。俺は返事の代わりに壱くんと拳を合わせた。それから壱くんと洸くんと離れ学校にも顔を出し始めた。中3の二学期でみんな勉強勉強て感じだった。俺のやりたいことは何だろうか。ちっちゃい頃は仮面ライダーとかだっただろうか。確か小学校のころ夢があった。俺は何になりたかったんだっけ?それは、すずの言葉の中にあった。「楓くんみたいなお医者さんなら注射も怖くない。」そういったすずの事を思い出した。そうだ。俺は医者になりたかったんだ。俺はそれから医者になるために東京の超難関高校へ行くことを決意した。俺は今まで悪さばかりしていたからクラスの奴や先生から、「今更頑張っても受かるはずねぇだろ。」「悪さばかりしてた奴があの高校とか馬鹿じゃね?」そんなことばかり言われた。俺は全部聞こえないふりをして勉強ばかりした。
