「へー、綺麗な着物だね」


街へ出て二人が向かったのは『大和屋』。


「…だろ?んで、だ。お前に着いてきてもらった理由が…」


「うん。…で、誰に贈り物?」


首を傾げ問うと、驚いた顔をされた。


何か変なこと言ったっけ…?


「…よくわかったな。お梅に、贈りたいんだ」


「お梅、さん…?」