「…………時間はあまり残されていないよ。それでも諦めないと言うのなら……私は、君に賭ける」

我々はあまりにも血を流しすぎた。そう言って彼は笑った。

「後悔なんてしたくないし、させたくないから。鴨ちゃんは、ここで死んでいい人じゃないから……『ーーー』の名に懸けて」

「…っ。君、その名は、」

「そういうことだから。それでは失礼します」