狼少女の家出先!






「きゃあああ!」


悲鳴が聞こえた。


一度斎藤と顔を見合わせ、小さく頷く。


そして悲鳴が上がった方向へ走り出した。


「……着いた。あれ、あの人…」


辿り着いたのは、ある甘味処。


店の前には一人の女性と五、六人の男たち。


「誰か知り合いでもいるのか?」


「いや、なんと言うか…」


一人だけ見覚えのある顔がいた。


大人の色気を纏った、鉄扇を持った男。