「荷物持ち要員ってことだな。わかった」
「…なんで、そんな考えに行き着くんだ」
はぁと深々と溜め息を吐く斎藤に首を傾げる。
「違うのか?」
「違う。着替えも刀もお前用だ。金も副長から預かっている」
金がないからいいと断る前に告げられた言葉に、今度はこちらが息を吐く。
「何から何まで織り込み済みってことか…」
やはり油断できない奴だ、と土方への認識を再確認する。
「そういう訳だ。行くぞ」
「了解しましたよっと」
団子を飲み込み立ち上がる。
さぁ出発しよう、としたその時――
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