まっかな液体が床の板に染み込んで黒くなって…そこがまっかな炎で焼き尽くされる。 里のみんなは家の外から家が燃えていくのをただ黙って見ているだけ。 隣に住んでたおばさんも、よく柿をくれるおじいちゃんも…幼馴染みも。 …どうして、助けてくれないのねえ、どうして。