私の叫びにわんこ青年はぽかんとし、周囲の男共は一斉に噴き出した。

斎藤は…あ、彼も震えている。

「へーすけ、お前っ…わんこって…ぶっふ。やっべ…」

「ひーっ、やばいぞ。総司が呼吸、困難を…っ」

「左之、お前も充分すごいぞ」

未だに笑い続ける男らを見て、私は一言。


「…何なんだ、こいつら」

「…ここは壬生浪士組。そしてあいつらは俺の仲間」

相変わらずの無表情で教えてくれた斎藤。

が、くくっ…とまだ肩を震わせている辺り、どうやら斎藤的にもさっきのがキているらしい。