「ごめん...待った、よね」

ぱたぱたという足音とともに遠慮がちな君の声が聞こえた。

俺は振り向いて、私服姿の君を目に捉える。

「大丈夫だよ。行こっか」

俺がそう言えば、君は顔を嬉しそうに紅色に染めて笑った。

「うん!」