僕は君を世界で一番、そう一番愛し続けているんだ。純情すぎてもう君しか見えなくなっているこの純愛

「もう。情けない。男なのに」



彼女がさらに傷口に塩を塗る。




「もうしっかりしてよね」




何も言い返せなかった。




そんなセンチメンタルに浸っている僕におかまいなしに彼女は続けた。





「みてこの景色」




眼下に広がる僕たちの町は沈みゆく夕日に照らし出されながら光輝いていた。




それは今までみたどんな景色よりもきれいだった。そしてそれを見つめる彼女も。