僕は君を世界で一番、そう一番愛し続けているんだ。純情すぎてもう君しか見えなくなっているこの純愛

そういって彼女は僕の背中を叩いた。



むせさせたのはどこのどいつなんだい。



しかもこのタイミングでそんなタイミングでそんな突拍子のないことをいうもんだからむせるのは必然である。



意図的なものとしか考えられない。



ようやく咳がおさまって呼吸が落ち着いた時僕は訊いた。



「なんで」



「だってその方が呼びやすいじゃない」



親にもそんな呼ばれ方されたことはない。



たいがい「敬」の呼び捨てだ。




いったいどういう理屈だ。