僕は君を世界で一番、そう一番愛し続けているんだ。純情すぎてもう君しか見えなくなっているこの純愛

だけど親父の表情はどこかぎこちなかった。


笑顔を繕っているのだが、全然目は笑っていない。


僕はこう見えても人の表情はよくわかる。


特に身内となれば。


オフクロと一通り話したところで、僕と親父は部屋を出た。


古びた病棟の匂い漂う殺風景な待合室で、自販機で2本冷たい缶コーヒーを親父は買った。


一つは俺にエメマンと、自分にはブラックのコーヒーを買った。